なぜかモヤモヤしてしまう…そんな状態で過ごしていると、日々少しずつ溜まっていき、気づけば「もう無理…」という状態になってしまうこともあります。現代社会は情報が多すぎて、「自分でコントロールできないこと」に心をとらわれがちです。そんな時に頼りになるのがストア哲学の考え方です。今回はそんなストア哲学についてわかりやすく、活用しやすいようにまとめました!

miho
この記事は次のような人におすすめです!
- 他人の言動や評価に振り回されやすい人
- ネガティブ思考を手放したい人
- なんとなくいつもモヤモヤしている人
職場や学校、友達関係など、社会の中で生きている限り、人との関わりは避けられません。だからこそ、多くの人が、大なり小なり人間関係の悩みを抱えているのではないでしょうか。
国内で300万部を超えるベストセラー『嫌われる勇気』では、アドラー心理学の考え方として「すべての悩みは対人関係の悩みである」という主張が紹介されています。
このサイトでは、そんな人間関係の悩みを解決するためのヒントをまとめています。
この情報が、あなたの人生を少しでも生きやすくする手助けになれば嬉しいです!
原因不明のイライラ・焦り・不安はあなたのせいではないかも?

- 原因はわからないけどなんとなく落ち込む
- 他人の一言がずっと引っ掛かっている
- SNSをみると、周りと比べてしまって自己嫌悪になる
- 頑張っているのに報われている気がしない
この様な「モヤモヤ」は、明確な原因があるようで、実はよくわからないものも多いですよね。
このモヤモヤの厄介なところは、そうした感情が日々少しずつ溜まってしまい、気づけは「もう無理…」という状態になってしまうことです。
実は、それはあなたの心が弱いわけでも、考えすぎなわけでもないんです。
現代社会は情報が多すぎて、他人との比較が絶え間なく、「自分でコントロールできないこと」に心が使われがちな時代です。

そんな時に頼りになるのが、「ストア哲学(ストア派哲学)」なのです!
ストア哲学とは?
ストア哲学は、古代ギリシャ~ローマ時代に生まれた哲学です。哲学と言っても、難しい理論や抽象的な議論ではなく、「どう生きるか?」にフォーカスした、超実践的な心のトレーニング法です。
ストア哲学の基本の考え方は、ものすごくシンプルです。

自分にコントロールできることだけに集中し、それ以外に振り回されない
言い換えると…
- 他人の気持ちは変えられない。でも、自分の態度は変えられる
- 結果は操作できない。でも、自分の行動は選べる
- 天気・過去・未来・他人の評価は変えられない
だから、そこに心を奪われないほうが、自分の人生が整う
この考え方が現代にぴったりハマる理由は、私たちが日々、コントロールできないものに振り回されがちだからです。
- SNSで他人のキラキラした日常をみる
→比べて落ち込む - 上司の理不尽な態度
→イライラして眠れない - 将来が不安
→でも何が起こるかなんてわからない
こうした現代のモヤモヤに対して、ストア哲学は「思考の軸」を与えてくれます。
コントロールできること・できないことを区別する
ストア哲学の根幹にある考え方は、とてもシンプルです。

物事には、コントロールできることと、できないことがある。
そして、できないことに心を使うのはやめよう
この一文だけでもう、半分くらいのモヤモヤは整理できてしまうかもしれません。
コントロールできないことの例
- 他人の気持ち・反応・評価
- 過去に起きた出来事
- 自分の体に突然起きる不調
- 偶然のタイミングや運
これらは、自分の力ではどうにもできない外部のことです。
どれだけ頑張っても、誰かの気持ちを完全に思い通りにはできません。どれだけ反省しても、過去をやり直すことはできません。
しかし、私たちはこのような「どうにもならないこと」に、ものすごく心を使ってしまいます。そしてモヤモヤしたり、怒ったり、不安になったりしてしまうのです。
コントロールできることの例
- 自分の考え方
- 物事への解釈の仕方
- 行動の選択
- どの感情に従うか
- 何に時間とエネルギーを使うか
これらは自分の内側にあるもの。つまり、唯一自分が扱える領域です。
「他人がどう思うか」ではなく「自分がどう考えるか」
「評価されるか」ではなく「自分の納得できる行動をとったか」
ここに目を向けていくと、モヤモヤはぐっと減っていきます。
たとえば…

なんであの人、あんな言い方するの?
→相手の言い方はコントロールできません。でも、どう受け止めるかは選べます。
「この人は今、余裕がないのかも」と捉えたら、少し心に余裕ができます。

もっと認められたいのに、誰も気づいてくれない…
→他人がどう評価するかは操作できません。でも、自分が納得しているかは自分で決められます。
「今日、自分はちゃんとやりきった?」と問いかける習慣の方が心が整います。」
執着しているのは、できないことかも?
ストア哲学は、すべてをあきらめろとは言いません。むしろ、エネルギーを自分の力が届くところに集中して使おうと教えてくれます。
エネルギーは無限にあるわけではありません。できないことで消耗するのではなく、できることに集中して、日々を自分らしく生きることこそが、ストア哲学が目指す心の自由なのです。
感情は「出来事」ではなく「捉えかた」から生まれる
その出来事をどう解釈したかが大切
ストア哲学では、ある出来事がそのまま感情を生み出すのではなく、その出来事をどう解釈したかによって感情が生まれると考えます。

人は物事そのものに動揺するのではなく、その物事に対する自分の考えに動揺する
つまり
- 上司に注意された→「自分はだめだ」と思えば落ち込む
「成長のチャンスだ」と思えば感謝できる - 友達に既読スルーされた→「嫌われたかも」と思えば不安になる
「忙しいのかな」と思えば気にしない
同じ出来事でも、解釈の仕方で感情は180度変わるということです。
認知行動療法と共通する視点
この考え方は、現代の心理療法である認知行動療法(CBT)にも通じています。CBTでは「自動思考(とっさに浮かぶ考え)」に注目し、それがどんな感情や行動に影響しているかを観察します。
ストア哲学は、これを2000年前からやっていたと言っても過言ではありません。
例①職場でミスをした
- 解釈①「自分は何をやってもダメだ」
→自信を喪失・自己否定 - 解釈②「次は気をつければ大丈夫」
→前向き・改善意欲
例②友達に誘われなかった
- 解釈①「私は好かれてない」
→孤独感・嫉妬 - 解釈②「たまたま別の予定があっただけ」
→気にしない・安定
感情は選べる!
私たちは日々、無意識のうちに「反応」してしまいがちです。
反応するのではなく、選んで対応することを心掛けてみましょう
怒り、嫉妬、不安、後悔などは自然な感情ですが、そこに留まり続けるかどうかは自分で選ぶことができます。
この視点があると、感情に振り回されるのではなく、感情との付き合い方を選べるようになります。
自分にできる「最善」に集中しよう

やったのに報われない…という経験はとても苦しいものです。
- 一生懸命頑張ったのに、結果が出ない
- 真剣に人に尽くしたのに、感謝されないどころか誤解される
- きちんと準備したのに、本番でうまくいかなかった
努力が結果につながらないとき、人は無力感を抱きます。「自分の何がいけなかったんだろう?」と自分を責めたくなることもあります。
しかし、ストア哲学は、「結果」は自分のコントロール外だと割り切ります。
コントロールできるのはいつでも「自分の行動」だけ

運命は変えられない。変えられるのは、それにどう向き合うかだけだ
ストア哲学ではこの考えます。つまり
- 評価されるかどうかは他人の判断
- 成果が出るかどうかは時の運
- でも「自分が最善を尽くしたか」は自分が決められる
だから、ストア哲学は「最善の姿勢で臨むこと」に価値を置きます。
頑張っても報われないと感じた時は
ストア哲学の視点を持つと、「評価されるかどうか」ではなく、「自分が納得できる行動をとれたか?」が重要になります。たとえば
- 「あの人に気持ちを伝えたけど、返事は冷たかった」
→でも、自分は誠実に行動した。それだけで十分。 - 「企画が通らなかった」
→でも、自分の考えを全力で出した。それが自分の仕事。
「それでいい」と自分で線を引けるようになると、評価や失敗に心を握られず、自分らしく動けるようになります。
ストア哲学が教える「強さ」
ストア哲学は、結果に一喜一憂せず、自分の内面を整え、自分の倫理に忠実であることを「本当の強さ」と考えます。
この感覚があれば、外側の評価に左右されず、静かな自信が育っていきます。
「死」や「無常」と向き合うことで、今を大切にできる
ストア哲学は「死」をタブーにしない
ストア哲学の中でもひときわ印象的なのは、死とちゃんと向き合おうという姿勢です。

私たちは死を恐れるが、死は人生の一部であり、
毎日私たちは少しずつ死に近づいている。
これは「怖がれ」と言っているのではなく、むしろ逆です。死を意識すると、人生をちゃんと生きれるというのが、ストア派の考え方なのです。
すべては一時的。だから今を丁寧にいきる
ストア哲学では、どんな感情も、成功も、関係も、すべて一時的なものとして見ます。
それは冷たく感じるかもしれませんが、実はすごく優しい視点でもあります。なぜなら
- 今の悩みも、いずれは消えていく
- 今の喜びも、永遠ではなからこそ大切に出来る
- 明日死ぬかもしれないから、今日できることを全力でやる
「将来が不安」「人生に意味があるのか分からない」に効く
- 「5年後、私は何をしているんだろう?」
→未来を完全に予測することはできない。でも「今日をどう生きるか」は自分で決められる。 - 「このままの人生でいいのか不安…」
→人生に正解はない。ただし「今日、納得のいく一歩を踏み出せたか」は自分次第。
今この瞬間に集中することが、最も理性的で自由な生き方とされます。
メメント・モリ(死を忘れるな)
「死を意識するなんて怖い」と思うかもしれません。
でもストア哲学においては、死は終わりではなく今を真剣に生きるための起点です。

今日が人生最後の日だったら、今の悩みはどれだけ価値があるだろう?
そう自分に問い直すだけで、見える景色が変わっていきます。
おすすめのストア哲学入門書




まとめ
自分にコントロールできることだけに集中し、それ以外に振り回されない。これがストア哲学の基本です。
感情に振り回されることは誰にでもあります。でも、ストア哲学の視点があると、「自分の心を整える力」は確実に育っていきます。モヤモヤとは、そんな力を得るための心の筋トレなのかもしれません。
※本記事は古代ストア哲学に基づく思考法を紹介するものであり、医療的・宗教的助言を目的にしたものではありません。精神的に強い不安を感じる場合は、専門機関へのご相談をおすすめします。

miho
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