マインドブロックとは、人が持つ心理的・精神的な「見えない壁」のことです。この壁が原因で新しい挑戦を恐れたり、行動をためらったり、可能性を狭めてしまうことがあります。外的なトラウマなどがなくても、自分の内面的な思い込みや不安が、行動や決断を妨げている場合も。今回は自分のマインドブロックの原因になっているトリガーは何なのか見つけ、それを解除する方法を紹介します。

miho
職場や学校、友達同士など、この社会の中で生きている限り、人との関わりは必要不可欠ですよね。それゆえにどんな人でも、大なり小なり人間関係の悩みを抱えているのではないでしょうか。国内の発行部数が300万部を超える「嫌われる勇気」でも「すべての悩みは対人関係の悩みである」というアドラーの教えが出てきます。ここではそんな人間関係の悩みに関する情報をまとめています。より生きやすくなる手助けができれば嬉しいです!
マインドブロックの主な原因は?

- 固定概念や自己否定
「自分には才能がない」「年齢的に遅すぎる」など、過去の経験や社会的な影響で形成された制約的な考え。 - 過去の失敗やトラウマ
一度の失敗が強く記憶に残り、再挑戦を恐れる気持ち。 - 知らないことへの恐れ
新しい環境や状況に飛び込むことへの漠然とした不安や恐怖。 - 完璧主義
完璧にできないなら、やらない方がいいと考えてしまう極端な思考。 - 他人の評価への過度な意識
他人からの否定や批判を恐れることで、挑戦そのものを諦めてしまう。
マインドブロックの具体例
人間関係
状況:大事な彼氏・彼女、友達や家族に本音を伝えたいけど、嫌われるのが怖くて言えない。

マインドブロック
こんなこと言ったら関係が壊れるかも…
相手にとって負担になるかも…
影響:不満やモヤモヤを抱えたまま距離が少しずつ広がり、最終的には疎遠になってしまう。
仕事
状況:自分の夢だった会社に応募しようとしたが、採用されなかった時のことを考えて応募をためらう。

マインドブロック
自分より優秀な人がたくさんいるはず。
面接で失敗したらどうしよう…
影響:結果的に応募すらしないことで、チャンスを逃してしまう。
新しい挑戦
状況:新しいスキル(英会話・プログラミングなど)を学びたいが、自分には向いていないと思い込む。

マインドブロック
年齢的にもう遅い。
頭が固いから私にはできない。
影響:実際に挑戦することなく、学ぶ機会を逃してしまう。
恋愛
状況:好きな人に告白したいけれど、自分なんて相手にされないと思い込む。

マインドブロック
自分には魅力がない。
降られたら恥ずかしいし傷ついてしまう…
影響:好きな人との進展がないまま時間だけが過ぎてしまう。
健康
状況:運動を始めたいが、自分には無理だと決めつけて行動できない。

マインドブロック
ジムに行ったら周りから笑われるかも…
今から始めても痩せられない
影響:健康状態が悪化したり、自己評価が低下する。
このようにマインドブロックは「根拠のない思い込み」や「恐れ」によって作られてしまいます。このブロックを意識し、それをひとつひとつ取り除いていくことが重要です。
自分のマインドブロック見つける7つのステップ
1,感情に気付く
・感情を手掛かりにする
マインドブロックは、不安や恐れ、迷いといった感情として現れることが多いです。そのため、感情を見つけた瞬間を意識し、「なぜやる気が出ないのか」「どうしてここで不安になるのか」とその原因を探るようにしましょう。
2,行動パターンを分析する
・避けていることをリストアップする
自分が避けている行動や場面を思い出してみましょう。避ける行動の裏には、「話し合いの場で意見を言わない」「新しい挑戦を後回しにする」というような無意識のブロックが存在することが多いです。
3,自分の思い込みをチェックする
・自分を制限する信念を見つける
「~すべき」「~は無理だ」という思い込みが、マインドブロックを作っています。そのため、「新しいスキルを身に着けるのは若い人だけ」「自分には才能がないからできない」というような自分の中にある固定概念を書き出してみましょう。
4,トリガーを特定する
・どんな場面でマインドブロックが働くかを観察する
マインドブロックが発生する場面や出来事(トリガー)を「上司の前で話すとき」「新しいプロジェクトに参加するとき」のように具体的に特定します。
5,過去の体験と結びつける
・根本的な原因を探る
マインドブロックは、過去の経験やトラウマが原因で生じることがあります。そのため、過去の出来事を振り返り、現在の行動にどう影響しているのかを考えることが大切です。
6,他人の視点を取り入れる
・客観的な意見を聞く
自分だけでは気づけないブロックがあるため、信頼できる友人や家族に相談してみましょう。人に話しにくいときは、chatGPTやこちらで紹介している気持ちを整理することのできるアプリがおすすめです。
7,書き出して整理する
・マインドブロックのリストを作る
発見したマインドブロックを紙やノートに書きだす子どで、視覚的に整理できます。書くことであいまいな恐怖が具体化し、克服の道筋が見えてきます。
このように自分の心に潜むマインドブロックをひとつひとつ明確にすることで、それを乗り越えるための具体的な行動につなげることができます。
マインドブロックを解除するには
では、自分のマインドブロックを解除するにはどうすればよいのでしょうか?
小さな成功体験を積む
大きな目標に圧倒されず、簡単なタスクや小さな一歩を踏み出して達成感を得てみましょう。
例:「運動を始めたい」なら、いきなりジムに行かず、10分のウォーキングから始めてみる。
ポジティブな自己対話(リフレーミング)を心掛ける
否定的な考えを意識的にポジティブな言葉に置き換えてみましょう。
例:「失敗するかもしれない」 「失敗しても学びになる」
※この様にネガティブな考えを意識的に変え、ポジティブに変換することを「リフレーミング」と言います。こちらの記事で詳しくまとめているので参考にしてみてください!
他人の評価を手放す
他人の目を気にしすぎると、自分の本音や価値観が見えにくくなってしまいます。
例:「他人は自分にそこまで関心がない」という事実を認識する。
思考の枠を広げる
自分とは異なる価値観や考え方にふれ、新しい視点を取り入れる
例:本や新しいコミュニティを活用してみる。
マインドブロックを解除するメリット
- 新しい可能性を切り開くことができる
行動力が増し、目標達成や自己成長のスピードが加速する。 - 感情の安定
不安や恐怖が軽減され、心穏やかになる。 - 人間関係の改善
他人の評価を気にしなくなることで、より自然なコミュニケーションができる
まとめ
マインドブロックは誰にでも存在するものですが、それを意識し、取り組むことで大きな変化を生み出すことができます。恐怖や不安の正体を理解し、小さな一歩から挑戦を重ねていきましょう。

miho
今回も人と関わっていくうえで避けることはできない人間関係の悩みを減らすための手助けになる情報をまとめました。他の記事もありますので、あなたが今よりより生きやすくなる手助けになれば嬉しいです!X(Twitter)でお悩みの募集もしています。