彼氏・彼女や友達など、一緒にいる時間が長いとどうしても気になってしまうところが出てきてしまいます。あまり親しくない相手なら言わずに我慢することも出来ますが、関係が深い相手に対して我慢をしてしまうと会うたびに不満が溜まってしまいます。言いづらいネガティブな内容はどのように伝えれば傷つけずに済むのでしょうか?これからもいい関係を築いていくために参考にしてほしい、不満や改善してほしいところの伝え方のコツやポイントをまとめました。
職場や学校、友達同士など、この社会の中で生きている限り、人との関わりは必要不可欠ですよね。それゆえにどんな人でも、大なり小なり人間関係の悩みを抱えているのではないでしょうか。国内の発行部数が300万部を超える「嫌われる勇気」でも「すべての悩みは対人関係の悩みである」というアドラーの教えが出てきます。ということは、人間関係に悩むことが少なくなれば、今より気楽に明るく生きていけるのではないでしょうか。ここではそんな人と関わっていくうえで避けることはできない人間関係の悩みの解決策を具体的に考え、より生きやすくなる手助けができれば嬉しいです!
直してほしいところを伝えるときのポイント7選!
1,自分の気持ちを中心にして伝える
「あなたのここが良くない」というように伝えてしまうと一方的に相手のことを否定することにもなりかねません。そのため「こんなところがわたしはちょっと気になってしまうんだ」や「こういうことがあると私は悲しく感じてしまうの」というように、自分の感じたことを伝える形にすると、相手も受け入れやすくなります。
2,直接会って話す
相手に直してほしいところを伝えるときに大切なのが優しさをもって伝えること。どれだけやわらかく伝えたつもりでも、相手の表情を見ることができないLINEや電話では意図しない形で伝わってしまう恐れが。直接表情を見せる「非言語的コミュニケーション」を取り入れることでこちらの感情がしっかりと伝わり、喧嘩に発展しにくくなります。
3,共感してから伝える
直してほしいところを伝える前に、自分が共感できる体験などを話すことも大切です。ただ直してほしいところを伝えると責めていると感じてしまうことも。そこで自分の経験談として話すことで、相手から自分が指摘されているんだと気づいもらいやすくなります。
具体例:相手の食べ方が気になる場合
「私は前まで食べ方が汚かったんだけど、周りの人に指摘されて気を付けるようになったんだ」
「一緒に話すのが楽しいから、つい口に食べ物をいれたまま話しそうになっちゃう。気を付けないと」
このように直してほしいところに共感して自分のことのように話すことで、直接指摘をすることが難しいときでも波風立てず伝えることが出来ます。また、共感して上で「一緒に直してみない?」と伝えると、一方的な注意ではなく、一緒に改善しようという協力した姿勢を見せることが出来ますよ♪
4,かるい雰囲気で話す
直してほしいところを伝えるときに、実は…と深刻そうに話してしまうと、相手も悪いことをしてしまった・そんなに嫌な思いをさせていたのかと重く受け止めやすくなってしまいます。もちろんその様に深刻に話さなければいけない場面もありますが、気になってしまうところを伝えるときはもっと軽いトーンで話すと良いかもしれません。例えば「あなたの食べ方、ちょっとユニークだね」というように笑いを交えながら伝えることで、相手もリラックスしながら聞くことが出来ます。
5,改善策も一緒に挙げる
ただ不満を伝えるだけではなく、改善する案もセットで伝えると表現が優しくなり、相手も直そうと感じやすくなります。例えば、ゲームの音量が気になるときは、「ゲームの音がうるさい」と伝えるのではなく、「ゲームの音が大きく感じるから、イヤホンを付けてほしいんだけどどうかな?」というように伝えることで、表現が直接的になりすぎません。そのうえ、「イヤホンを付けるのは嫌だから音量を下げるね」など、お互いの意見を尊重しながら妥協点を見つけながら解決することで、今後同じことで喧嘩になってしまうのを防ぐことにも繋がります。
6,相手の価値観を尊重する
今までずっとやってきたことを注意されるのは、なかなかポジティブに捉えることは難しいですよね。人によってはこれまでの生活で培ってきた習慣を否定されたと感じてしまうことも。そのため、直してほしいところがあってもそれを否定するのではなく、「あなたの個性を大切にしたいけど、ここが気になってしまうから一緒に考えたいな」と伝えると、相手もネガティブな気持ちになりにくく、受け取りやすくなります。
7,タイミングを考える
なにか作業をしている時や仕事から帰ってきた後など、疲れている時はどうしても心に余裕がなくなってしまいます。そんな時にネガティブになってしまう「直してほしいところ」の話題をだすと、思わぬ喧嘩に発展してしまう可能性も。冷静に話し合うためにも、相手も自分もリラックスできる状態・場所で伝えることが大切です。
また、気になってしまったときすぐに伝えるのではなく、タイミングの良いときに伝えるように心がけると、感情をぶつけてしまうことなく、話を整理してから話すことが出来ますよ!伝える前に一度メモすると冷静に整理することができるのでオススメです。
自分にも相手にもよくない?我慢しない方がいい理由
相手に伝えて傷つけてしまったり、喧嘩になってしまうのが怖い…また、せっかくの一緒に過ごす時間なのに雰囲気をこわしたくない…それなら相手に言わずに私が我慢した方がいいのでは?と考えてしまうこともあるのではないでしょうか。実は、気になるところがあるのに伝えずに我慢すると様々な悪影響があります。
ストレスが蓄積されてしまう
自分の気持ちを表現せずに我慢すると不満が心の中に積み重なっていきます。ひとつひとつは些細な事でも、積み重なってしまった不満は小さなきっかけで爆発してしまうことも。我慢せず伝えれば受け入れてもらえた小さなことでも、まとめてぶつけることでとても深く相手を否定することになりかねません。その結果、関係に大きな亀裂がはいって信頼や親密さが失われてしまう可能性もあります。爆発することなく耐えているつもりでも、結果的に精神的な健康が損なわれてしまうことにも繋がります。
相手が改善して成長する機会を失う
自分の直すべきところは、周りの人から指摘されないとなかなか気が付けないもの。我慢せずに直してほしいところを伝えることで、相手も何を直すべきなのか気づくきことができます。
誤解が生まれ、かえって関係が悪くなる
人間は相手の表情や雰囲気から感情を感じとることができます。そのため、自分では言わずに我慢しているつもりでも、冷たい態度や不機嫌さを感じ取り、誤解を生む可能性が。相手からすると、なにも問題がないはずなのになぜか雰囲気が悪い…と感じ、居心地の悪さを感じてしまったり、すれ違いにつながることも。
最後に
この世の中に100%完璧な人間はいません。人の価値観もそれぞれで違うため、関係を深めていく中で嫌だな・改善してほしいなと感じてしまうのは、全く悪いことではなく当たり前のことです。そんな避けては通れない問題だからこそ、相手を尊重しながら指摘できる伝え方のポイントを押さえておくことは大切です。
- 感情的にならず、伝えたいことを整理をしてから自分の気持ちを中心に優しく伝える
- 相手を尊重することは忘れず、大切に思っているからこそ気になってしまうことをわかってもらう
- お互いに心の余裕があり、リラックスして話せる状態で話すよう心掛ける。
これを意識することでネガティブな内容を上手に相手に伝えることができるのではないでしょうか。
今回も人と関わっていくうえで避けることはできない人間関係の悩みの解決策を具体的に考えていきました。他の記事もありますので、あなたが今よりもっと生きやすくなる手助けになれば嬉しいです!