味方のふりをして、実は敵。そんな「友達っぽい敵=フレネミー」は見た目ではわかりません。「良い人だから」「昔からの友達だから」そんな理由で、ずっと我慢していませんか?自分の心を守るためにも、フレネミーとはどのような人のことを指すのか、近くにいた場合どんな風に対処するべきなのかを知っておくことが大切です。簡単に使える診断付きです!

miho

この記事は次のような人におすすめです!

  • 「悪い子じゃないけど疲れる人」が身近にいる人
  • 無理せず心を守るコミュニケーション術を知りたい人
  • 友達との関係にモヤモヤしている人

職場や学校、友達関係など、社会の中で生きている限り、人との関わりは避けられません。だからこそ、多くの人が、大なり小なり人間関係の悩みを抱えているのではないでしょうか。
国内で300万部を超えるベストセラー『嫌われる勇気』では、アドラー心理学の考え方として「すべての悩みは対人関係の悩みである」という主張が紹介されています。
このサイトでは、そんな人間関係の悩みを解決するためのヒントをまとめています。
この情報が、あなたの人生を少しでも生きやすくする手助けになれば嬉しいです!

フレネミーとは?

「Frenemy(フレネミー)」とは、Friend(友達)とEnemy(敵)を合わせた造語。つまり、味方のフリをして近づき、心の中で敵意を持つ存在のことです。

ただの性格が合わない人とは違う

フレネミーの怖さは、敵じゃない顔をして近くにいることです。

  • 嫌なことを言われても、「悪気はなさそうだし…」と我慢してしまう
  • 周囲からは「仲良し」に見えて、相談しづらい
  • 自分でも「気のせいかも」と思ってしまいモヤモヤを抱え込みやすい

つまり、フレネミーの攻撃は「じわじわ型」。気づきにくく、離れにくいのです

なぜ厄介なの?

本当の敵なら、まだ対処しやすいものです。しかし、フレネミーは、「仲間として信頼していた相手」。だからこそ、傷つきやすく、気づいたときには心が消耗していることも

「良い人そうなのに何かおかしい」は、感覚を信じて

もしあなたが

  • その人と会った後にぐったり疲れる
  • いつもなぜか話を否定される
  • 人前だけ急に距離が変わる

このような違和感を感じたら、その直感は大切にしてください

フレネミーの特徴は?

フレネミーは一見「友達」のように見えて、実は心のどこかであなたに嫉妬・競争心・敵意を持っている存在です。
彼らはあからさまに意地悪してくるわけではありません。むしろいい人っぽく近づいてくるのが厄介なところです。

よくあるフレネミーのタイプ

  • 褒めながら下げる人:「すごい!でも〇〇ちゃんっていつも勢いだけだよね~」
    →一見褒めているけど、じわじわと傷つける
  • 仲間っぽく見せかけて競争する人:「あ、私もそれ買ってた~」
    →同じものを持つことでマウントを取ってくる
  • なぜかあなたの秘密を知りたがる人
    →他人にサラッと漏らす
  • 表では味方、裏では悪口
    →あなたの知らないところで心配してる風にネガティブ発言
  • いつも比較してくる人:「私もそれいったよ。でもこっちの方が良かった~」
    →無意識に上に立とうとするクセがある

「でもいい子だよ?」が危険サイン

  • 他の友達の前ではすごく感じがいい
  • SNSでは仲良しアピールが激しい
  • でも2人きりになると、急にトゲのある言葉が増える

こんな表の顔と裏の顔のギャップこそ、フレネミーのサインかもしれません。

フレネミーの怖さは「関係が続いてしまうこと」

フレネミーは、完全な「敵」ではないため、

  • 距離を置くと「私、何かした?」と逆ギレされる
  • 周囲から「あの子いい子じゃん」と言われる
  • 自分でも「気のせいかも」と迷ってしまう

この様な理由から、気づかないふりをして付き合い続けてしまう人も多いのです。

こんな人は要注意!フレネミーのあるある言動5つ

1.褒めてる風で、必ず一言つけてくる

「その服かわいい!でもちょっと派手じゃない?」
「昇進したんだ!よかったね~、ストレスすごそうだけど(笑)」

→一見褒めているように見えるけれど、必ず下げ要素を混ぜてくる。あなたの気持ちをじわじわ削ってくるパターンです。

2.みんなの前で「下げコメント」をする

「この子ってちょっと抜けてるところがあるけど、そこが魅力なんだよね」
「〇〇ちゃんって、マイペースだよね(笑)」

→笑って言っているけど、傷つけてくるのはいつも人前。自分の好感度を上げつつ、あなたの立場を下げる技術に長けています。

3.「あなたのため」と言いながら口を出す

「心配だから言うんだけど、それやめた方がいい」
「それちょっと浮いてるよ」

→アドバイスの顔をして、自信を削ってきます。本当に心配なら、馬鹿にする空気は出ないはずです。

4.SNSでの関わり方が異常に激しいor狡猾

・自分だけがよく映っている写真を投稿する
・あなたの投稿は監視するだけで、絶対にいいねしない
・他人の投稿にあなたの名前を勝手に出す

→オンラインでも張り合いや牽制が見え隠れします。

5.自分のことは話さないのに、あなたのことは聞きたがる

「彼氏ってどんな人?写真はあるの?」
「ねえ、それってどういう意味だったの?」

情報を引き出し、後で利用するタイプ。親密そうな空気に安心しないようにしましょう。

  • いつも「ちょっと傷つくけど、冗談っぽい」言動が多い
  • 人前での態度と2人きりの態度が違う
  • 情報だけはやたらと知りたがる
  • 自分と比べて安心しようとしている空気を感じる

このような時は注意が必要です。

あの子は大丈夫?フレネミー診断

フレネミー度診断

「スタート」を押すと、診断がはじまります。

診断結果の目安

  • 0~5個:フレネミー度は低いです
    あなたの周りにフレネミーの心配は少なそう。ただし、どんなにいい人でも、ちょっとした違和感を感じたら無視しないことが大切です。信頼できる人とだけ、心を開いていきましょう。
  • 6~10個:フレネミー度は中程度です
    あなたの近くにちょっと要注意な友達がいるかもしれません。すぐに縁を切らなくてもOK。でも、「違和感を見逃さない」「距離をとる練習をする」ことが、自分を守る第一歩です。
  • 11個以上:フレネミー度は高いです
    その人はかなりフレネミーの可能性が高いです。あなたの気持ちや自己肯定感をじわじわと削るような関係からは、無理に付き合おうとせず、距離をとってOKです。あなたの心を守る選択をしてあげてください。

なぜフレネミーは生まれるの?心理背景

フレネミーの行動は、分からないように見えて、実は内面にある満たされない感情の表れでもあるのです。

嫉妬:素直に「羨ましい」と言えない

あなたの成功、幸せ、評価など、「ほしいけど自分にはないもの」に対して、フレネミーは無意識に嫉妬を抱きます。
でも本当の友達として応援するには、心の余裕や自己肯定感が必要。それが足りないと「すごいね!」の裏に「なんであなただけ?」というトゲが隠れます。

劣等感:自分より「下の誰か」が必要

フレネミーは自信がない人ほどなりやすいとも言われます。

  • 人と比べないと自分の価値を感じられない
  • 常に「上に立っていたい」「勝っていたい」という気持ちがある
  • でも直接勝負を挑む勇気はない

だからこそ、友達という安全圏に入りつつ、じわじわとマウントをとるという形になりがちです。

承認欲求:誰かに「すごいね」と言われたい

フレネミーも中には、周囲からの評価を強く求めるタイプもいます。

  • 仲良しアピールで、周囲にいい子に見られたい
  • 誰かに頼られることで自分の存在価値を感じたい
  • 人の弱さや失敗を知ることで、自分の方が上と思いたい

つまり、あなたとの関係が自分をよく見せるための舞台になってしまっているケースです。

「嫌われたくない」から攻撃的になってしまうことも

フレネミーの中には「本音で言えない」「自分の感情を隠して付き合ってしまう」人もいます。本音では嫉妬や怒りがあるのに、それを出すことができない。でも感情はたまる。だからやさしさという形で攻撃するのです。これはある意味で、感情処理の下手さの表れでもあります。

フレネミーとうまく付き合うには?距離の取り方と対処法

フレネミーの厄介なところは、完全な敵ではないから、切りづらく、離れづらいということです。
しかし、我慢して付き合い続けてしまうと、あなたの心のエネルギーは少しずつ削られていきます。ここれは、無理せず・争わず・でも自分を守るための付き合い方を紹介します。

1.距離を取るのは立派な選択肢

気まずくなったり、嫌われたりするのが怖くて、関係を続けてしまうことってありますよね。
しかし、フレネミーにとって都合のいい相手でいるとあなたが疲弊するだけになってしまいます。

その人と会ったあと、元気になる?疲れる?

この感覚を大事にして、少しずつ距離を取っていきましょう。

2.「情報を与えすぎない」が鉄則

フレネミーは、あなたの情報を集めて、それを比較・評価・コントロールする材料に使うことがあります。そのため、

  • 大切なことは話さない
  • 深い相談はしない
  • SNSの公開範囲を絞る

などと、「話すことを選ぶ」だけで、関係のバランスは変わります

3.やんわりとラインを引く技術

真正面から「もう関わりたくない!」という必要はありません。でも、ことらの線引きを伝えることは大切です。たとえば、

  • 「最近ちょっと忙しくて」
  • 「それは大丈夫だから気にしないで」
  • 「今はひとりで考えたいことがあって」

こうしたやんわり断る言葉を用意しておくと、無理に巻き込まれずに済みます。

4.「自分を疑わない」ことがいちばん大切

フレネミーといると、自分の感覚や判断が揺らいできます。

  • 「私の考えすぎかな…」
  • 「あの子なりの優しさだったのかも…」
  • 「でも、仲良くしてくれてるし…」

でも、モヤモヤしたという事実が全てです。あなたの心はちゃんと危険信号を出しています。「気のせいかも…」ではなく、「それでも私は嫌だった」を信じて構いません。

5.切ることが悪ではない

合わない人と無理して付き合う必要はありません。あなたの時間・気力・心の安定は、あなたにとって何より大切なものです。人間関係は、「誰といるか」より、「誰と離れるか」で人生が変わることもあるのです。

まとめ

フレネミーは、敵でもない、でも本当の味方でもない存在です。だからこそ、見抜くのが難しく、心をじわじわと疲れさせます。この人フレネミーかも…と感じた時は自分の直感を大切にして、自分を大切に出来る距離感を選ぶことが大切です。

miho

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