カラフルで目立つ服が好きな人、目立たない服が落ち着く人など、ファッションの好みは十人十色です。洋服はその人自身を映し出す「鏡」のようなものです。そのため、服装を見るとその人の心理傾向が分かることも。あくまで傾向ですが、知っておくことで相手の考え方を理解したり、距離の縮めるときに役立ちます。今日はそんなファッションに関する心理学を紹介します!

miho
この記事は次のような人におすすめです!
- 初対面の相手と交友関係・信頼関係を築くために使える、ファッションについて心理学を知りたい
- なぜ服装で相手の心理傾向が分かるのか気になる
職場や学校、友達同士など、この社会の中で生きている限り、人との関わりは必要不可欠ですよね。それゆえにどんな人でも、大なり小なり人間関係の悩みを抱えているのではないでしょうか。国内の発行部数が300万部を超える「嫌われる勇気」でも「すべての悩みは対人関係の悩みである」というアドラーの教えが出てきます。ここではそんな人間関係の悩みに関する情報をまとめています。より生きやすくなる手助けができれば嬉しいです!
ファッションで相手の心理がわかる!9選

靴が好きな人
靴が好きは人は、自己管理能力が高く、第一印象を大切にする傾向があります。靴は「足元を見る」という表現があるように、他人からの評価を意識する象徴的なアイテムです。たとえば、ハイヒールが好きなに人は、自信や権威をアピールしたいという気持ちが強い場合があります。
時計が好きな人
時計が好きな人は、時間やスケジュールに敏感で、規律を大切にする傾向があります。また、高価な時計を選ぶ人は、成功を他者にアピールしたいという潜在的な欲求が強い場合も。一方で、シンプルなデザインが好きな人は機能性や実用性を重視する現実的なタイプです。
流行の服が好きな人
流行の服が好きな人は、「周りと同じでいたい」「取り残されたくない」という気持ちが強い傾向があります。協調性があるタイプですが、流されやすい一面もあります。
帽子が好きな人
帽子が好きな人は、自分を良く見せたいという願望が強い傾向があります。自意識が強く、個性を大事にしているタイプです。キャップを好む人は実用性を重視する性格、ハットやベレー帽が好きな人は自己表現するのが好きな性格です。部屋の中でも帽子をかぶる人は自意識過剰の可能性もあります。
バッグが好きな人
バッグが好きな人は、整理整頓が得意であるか、内面の不安を補うためにバッグを選んでいる傾向があります。バッグは「自分の持ち物」を象徴し、安心感を与えるアイテムです。大きいバッグを好む人は、準備を万全にしておきたい慎重なタイプ、小さいバッグを好む人は身軽さを大切にするシンプル思考の人であることが多いです。また、高価なバッグを好む人は、派手な服を好む人と同様、自信のなさや不安を感じている場合があります。
オーバーサイズが好きな人
オーバーサイズの服が好きな人は、おおらかな雰囲気を大切にし、他人に圧迫感を与えない性格であることが多いです。一方で自分の領域を広く保ちたいという潜在意識が働いている可能性もあります。自信のなさや不安を持っている傾向があります。
デニムが好きな人
デニムが好きな人は、カジュアルで自由を愛する傾向があります。洗練されたデニムを好む人は日常の中にもおしゃれを求めるこだわりが強い性格、ダメージデニムを好む人は、反骨精神や冒険心が強い性格です。
髪型を良く変える人
髪型を良く変える人は、変わりたいという気持ちが強いです。意識的に髪型を良く変える人は、他人の目を気にしており、注目を浴びたがっている傾向があります。
髪で耳を隠す人
髪で耳を隠す人は、周りとの関わりを避けたがっている傾向があります。内向的で一人でいることが苦ではないタイプです。
色の選び方でも心理が分かる!
- 黒が好きな人
自信を持ちたい、または威厳を保ちたい気持ちが強い。内面的には繊細な場合も。 - 白が好きな人
純粋さや清潔感を重視し、誠実さをアピールしたい性格。 - 赤が好きな人
情熱的でエネルギッシュ。注目を集めるのが好き。 - 青が好きな人
冷静で知性的。落ち着きを大切にし、安定を求める性格。 - 黄色が好きな人
楽観的で明るい性格。創造性を発揮したいという心理が強い。
服装をみると相手の心理傾向が分かるのはなんで?
人の服装には、その人が持つ「身体像」や「身体像境界」が大きく影響しています。
身体像とは
自分の体に対する認識や感じ方のことです。これには、自分の外見への満足度や自信が含まれます。
- 身体像がポジティブな人
自分の体型や見た目を受け入れているため、好みやトレンドを重視して自由に服を選びます。そのため、体系を強調するタイトな服や、シンプルなデザインの服を好むことが多いです。 - 身体像がネガティブな人
外見への不安を隠すために服装で「防衛的な戦略」を取ることがあります。例えば、体型を隠すオーバーサイズの服や、目立たない色の服などを選びがちです。逆に、派手な服をきて自分を「補う」行動をとる人も多いです。
身体像境界とは
自分の体(自分自身)と他の人や物との境界をどのように感じるかを指します。基本的には皮膚のことですが、衣服やアクセサリーにも同様の意味があります。この境界が意識できなくなると、自分と他の人や物の区別がつかなくなってしまったり、現実感を感じられなくなることもあります。
- 身体像境界が弱い人
他者の評価や目線を強く意識し、他人にどう見られているかに敏感です。こうした人は、自信のなさを補うために目立つ服装や高価なブランド品を選ぶ傾向があります。 - 身体像境界が強い人
他人の目をあまり気にせず、自分の好きなものを基準に服を選びます。こうした人は、自分らしさや内面の価値観が服装に反映される傾向があります。
身体像 | 身体像境界 | ファッションの 特徴 | ||
ポジティブ | 強い | 自信があり、他人の評価に左右されにくい。服装は自己表現として自由に選ぶ傾向がある。 | ||
ポジティブ | 弱い | 自分に自信はあるが、他人の評価を気にして服装を選ぶことが多い。トレンドを重視しがち。 | ||
ネガティブ | 強い | 外見に不安があるが、他人の評価に左右されず、自分が安心できる服装を選ぶ傾向。シンプルな服や実用性を重視する。 | ||
ネガティブ | 弱い | 外見に不安があり、他人の評価を過剰に気にする。目立つ服装や高価なブランドを選ぶことで補おうとする傾向がある。 |
派手な服が好きな人は「自信のなさや不安を感じている」傾向がある
自分の体に対して自信があり、他人の意見をあまり気にしないタイプの人だけが自分の趣味で派手な服を着ているようなイメージがありますが、実は自身のなさや不安があり、他人の評価を気にしやすい人も「鎧」として派手な服を身に着けやすい傾向があります。普段通りの服よりも、「勝負服」を着ているとなんだかいつもより自信をもって行動できるように、派手な服を身に着けることで自分に自信を持つことがができるのです。
まとめ
ファッションは単なる見た目だけではなく、心理的な状態や個性を表す手段です。それぞれの好みには、心理的な背景やその人の価値観が反映されています。これらの傾向を理解することで、自分や他者の性格を深く知るきっかけになります。良い人間関係を築いていくために参考にしてみてください!
参考文献:ゆうき ゆう監修『マンガでまるっとわかる!はじめての心理学大全』西東社出版、2016年

miho
今回も人と関わっていくうえで避けることはできない人間関係の悩みを減らすための手助けになる情報をまとめました。他の記事もありますので、あなたが今よりより生きやすくなる手助けになれば嬉しいです!X(Twitter)でお悩みの募集もしています。