人とのコミュニケーションの質を上げたい!と思って調べてみたときによく見るのが、「相手の話をよく聞きましょう」や「相手の考えや気持ちを尊重しましょう」というもの。しかし、実践してみようと思っても、ちゃんと話を聞けているかな?相手は本当にこういう気持ちなのかな?と不安になることも。相手の考えや気持ちを理解するのは難しいですよね。そんな時に試してほしい具体的なステップをまとめました!
miho
職場や学校、友達同士など、この社会の中で生きている限り、人との関わりは必要不可欠ですよね。それゆえにどんな人でも、大なり小なり人間関係の悩みを抱えているのではないでしょうか。国内の発行部数が300万部を超える「嫌われる勇気」でも「すべての悩みは対人関係の悩みである」というアドラーの教えが出てきます。ここではそんな人間関係の悩みについて具体的に考え、より生きやすくなる手助けができれば嬉しいです!
「聞く力」を高めるには
①話を遮らない
相手が話している中で共通の経験や気になる箇所があると自分も話したくなってしまいますよね。そんな時はまず、相手が話している途中で口を挟まないことを意識的に練習します。相手が言いたいことを最後まで伝えることが出来るよう、しっかりと耳を傾けましょう。自分が話したくなるタイミングがあっても、まずは相手の話を全て聞くことに集中してください。相手の話を全て聞いてリアクションした後、自分の話したい事を話してみましょう。
②相手の話に集中する
ほかのことを考えたり、スマートフォンを触ったりせずに、相手に集中する練習をしましょう。特に相手が話している時は「相手が何を伝えたいのか」に意識を向けてみましょう。目を見て相槌を打ったりすると、話に関心を持っていることが伝わるので効果的です。
③要約して確認する
相手が話し終わった後、「今の話はこういうこと?」と自分なりに要約して確認する練習をしましょう。そうすることで、相手の話をしっかりと理解できているかどうかをチェックすることができ、誤解を防ぐことができます。「えー、~~ことがあったんだ」「〇〇と思ったんだね」など、相手が話したことの中からワードを要約して繰り返すようにリアクションすると、確認しながら話をしっかりと聞いていることを伝えることができます。
④沈黙を恐れない
相手の話が終わった後、落ち着いて考える練習をします。少し間を置いても構いません。すぐに自分の意見を返すのではなく、相手の言葉をじっくりと考える時間を持つことで、より深く相手の意図を理解できるようになります。
「理解する姿勢」を養うには
①質問して深掘りする
相手の意見を聞いて、その背景や理由を理解するために質問を投げかける練習をします。例えば「なんでそう思ったの?」や「具体的にどういうこと?」といったオープンクエスチョン(はいかいいえでは答えられない質問)を通じて、相手の考えを掘り下げていきましょう。そうすることで、表面的な理解だけではなく、相手の本当に意図や感情に迫ることができます。
②共感を示した反応をする
もし相手が話していることに間違いだと感じる箇所や自分と意見が合わない箇所があってもすぐに否定してはいけません。そんな時は「そういう考えもあるんだね」と共感的な反応をする練習をしましょう。相手の立場に立って考える姿勢がみえ、相手が自分の意見が否定されていると感じることを防ぐことができます。
③異なる意見を受け入れる
共感を示した後でも自分の意見を押し付けてはいけません。「相手は自分と違う視点を持っている」と認める練習をしてみましょう。そうすることで、理解する姿勢を見せることができます。例えば、意見が食い違ったときは「なるほど、そんな見方もできるんだね」というように言うことで、違いを受け入れる姿勢を作ることができます。
④自分とは異なる背景を意識する
人の考えとは経験したことや環境によって変わります。そのため、相手がどのような環境や経験を経てその意見を持つに至ったかを考える練習をしましょう。例えば、育った環境や年齢が違う人の意見を聞くときに、その違いはどこから来ているのかを意識して考えましょう。そうすることで、その人の視点でみる姿勢ができ、相手を尊重して理解を深めることに繫がります。
プライベートも仕事もうまくいく!コミュニケーションの質をあげるメリット
コミュニケーションの質を上げ、相手と良い関係を築くために練習を具体的に説明しました。しかし実は、コミュニケーションの質が上がるとほかにもたくさんのメリットがあります。
日常生活
- 信頼関係が築ける
相手が「自分の意見を尊重してくれている」「理解しようとしてくれている」と感じ、より親密な関係になることができます。 - 誤解が減る
相手の意図や考えをしっかり聞き取り理解することで、誤解や勘違いが少なくなります。これにより、対立や不和が発生するリスクが減り、スムーズな協力関係を築くことができます。 - 適切な対応ができる
相手の本音や意図を理解できるようになるため、相手に会った対応や助言が出来るようになります。 - 自分の意見を通しやすくなる
相手の意見を尊重し、共感しながら話を進めることで、自然と自分の意見や提案も受け入れてもらいやすくなります。
仕事
- チームワークが強化される
相手の意見を聞き、理解することでチーム全体の協力関係が深まります。これによりチーム内でスムーズに情報共有や意思決定をできるようになり、作業効率が向上します。 - 問題解決が迅速になる
他者の視点や意見を取り入れることで、自分一人では気づかなかった解決策を導くことができるようになります。これにより、迅速に解決することができます。 - 信頼されるリーダーになれる
周りの意見をしっかり聞き、理解する姿勢を示すことで、信頼される存在になれます。メンバーが「自分の意見が尊重されている」と感じることでより良いチームワークを実現できます。
自分自身
- 新しい視点や知識を得られる
他者の意見を積極的に聞くことで、今まで自分が知らなかった新しい視点や考え方、知識を知ることができます。そのため、視野が広がり、自己成長に繋がります。 - 柔軟な考え方が出来るようになる
自分とは違う意見を聞き入れることで、物事に対する考え方が柔軟になり、変化や新しい状況に適応しやすくなります。 - ストレスが軽減される
相手の意見をしっかり受け止め理解することで、対立や衝突を避けることができます。また、相手の意見を尊重することで、自分の意見も相手に尊重されやすくなります。これによりフラストレーションを感じる場面が少なくなり穏やかな人間関係を築けます。
まとめ
今回は「聞く力」「理解する姿勢」を育てコミュニケーションの質を上げ、相手といい関係を築く方法をまとめました。コミュニケーションの質をが上がると仕事、プライベート、自己成長など幅広い範囲で様々なメリットを得ることができます。
- 聞く力:相手の話を遮らずに集中して聞き、要約や質問を通じて正確に受け取る力
- 理解する姿勢:質問で深掘りしたり、共感を示して相手の意見を尊重し、異なる視点を受け入れる柔軟な姿勢
この二つを意識して練習して、コミュニケーションの質を向上してみてください♪
miho
今回も人と関わっていくうえで避けることはできない人間関係の悩みを減らすための手助けになる情報をまとめました。他の記事もありますので、あなたが今よりより生きやすくなる手助けになれば嬉しいです!X(Twitter)でお悩みの募集もしています。