「上司が細かすぎる」「同僚が冷たくて話しかけにくい」「部下がすぐ不安がる」など、職場の人間関係はとても難しく、ストレスが溜まってしまいます。実は、そんな困った人に振り回されるのは、性格というより、その人の「愛着スタイル」が関係しているかもしれません。この視点でみると、相手の行動がちょっと理解しやすくなるかもしれません。今回は職場でよくいる「困った人」たちを愛着スタイル別に解説していきます!

miho
この記事は次のような人におすすめです!
- 職場の人間関係でストレスが溜まっている
- 職場で良い人間関係を築きたい
- どうすればあの人と良い関係性を保っていられるのか知りたい
- 相手に合った方法で教育したい
- 同僚や上司と良い関係を築きたい
- 愛着スタイルとは何か知りたい
- 相手の行動を理解したい
職場や学校、友達同士など、この社会の中で生きている限り、人との関わりは必要不可欠ですよね。それゆえにどんな人でも、大なり小なり人間関係の悩みを抱えているのではないでしょうか。国内の発行部数が300万部を超える「嫌われる勇気」でも「すべての悩みは対人関係の悩みである」というアドラーの教えが出てきます。ここではそんな人間関係の悩みに関する情報をまとめています。より生きやすくなる手助けができれば嬉しいです!
行動からわかる!愛着スタイル診断

当てはまる特徴にチェックしてみてください。A,B,Cどの項目にチェックが多かったかで、相手の愛着スタイルを予測することができます。
- 人からの評価をすごく気にする(褒められると嬉しそう、批判されるとすぐ落ち込む)
- 「これで合ってますか?」と何度も確認してくる
- メールの返信が遅いと、「何か怒らせた?」と不安になる
- 仕事を細かくチェックしすぎる(過干渉)
- チームワークを大事にするが、承認されないと不安を持ちがち
該当する項目が多い場合は「不安型」の可能性が高いです。
- 基本的に一人で仕事を進めたがる
- 余計な雑談をせず、業務連絡のみの会話
- 人に相談するより、自己解決しようとする
- 「特に問題ない」と言いつつ、実は困っていることがある
- あまり関与せず、「自分で考えろ」というスタンス
該当する項目が多い場合は「回避型」の可能性が高いです。
- 困った時に相談しやすい雰囲気がある
- 感情の起伏が少なく、落ち着いて対応できる
- 仕事で困っている人をさりげなくフォローする
- 指示が的確で、適度に関与してくれる(過干渉にならない)
- 批判されても冷静に判断できる
該当する項目が多い場合は「安定型」の可能性が高いです。
愛着スタイル別|職場での「人との関わり方」
愛着スタイルは良い・悪いではなく、それぞれのクセや強みがあります。職場の人間関係の悩みは、「性格の違い」だけではなく、人がもつ愛着スタイルの違いも影響していることがあります。
①不安型:人とのつながりを大切にするタイプ
強み
チームワークを重視し、協力しようとする。人の気持ちに敏感
苦手なこと
「ちゃんと評価されてる?」と不安になりやすい
職場での特徴
- 上司の場合
部下の気持ちに寄り添うが、心配しすぎて過干渉になることも。 - 同僚の場合
協力的だが、ちょっとしたことで不安になりやすい。 - 部下の場合
フィードバックをこまめに求め、褒められるとやる気UP!
②回避型:冷静&自立志向タイプ
強み
冷静に物事を進められる。感情的に振り回されにくい
苦手なこと
人に頼るのが苦手で、1人で抱え込みがち
職場での特徴
- 上司の場合
部下に無駄な干渉をせず、基本的に放任主義 - 同僚の場合
淡々と仕事をこなし、必要以上に関わらない - 部下の場合
「問題ありません」と言いつつ、実は抱え込んでいることも
③安定型:バランスの取れたコミュニケーションが出来るタイプ
強み
適度な距離感で人と関われる。ストレス耐性が高め
苦手なこと
特になし(が、頼られすぎて疲れることがある)
職場での特徴
- 上司の場合
部下を適切にフォローし、信頼されやすい - 同僚の場合
周囲とうまく協調ができ、衝突が少ない - 部下の場合
必要なサポートを求めつつ、自分で判断できる
愛着スタイル別のストレスを減らす対処法

①不安型と関わる際に抑えるべきポイント
- 周囲の反応に敏感で、不安になりやすい
- 評価されることで安心する(逆に放置されると不安になる)
- 人間関係を重視するため、チームワーク向き
不安型|ストレスを減らす対処法
安心感を与えると能力を発揮しやすい
「大丈夫だよ」と伝えるだけで安心する
ちょっとした確認でも「OK!」「この方向で進めて大丈夫」と伝えると安心しやすい。
努力をちゃんと認める
不安型の人は「頑張っているのに評価されない」と思うとストレスに。小さなフィードバックでも伝えると安心感につながる。
過干渉にならないよう注意する
「これで合ってる?」と何度も確認してくる場合は、「基本このルールでOK」と明確なガイドを作ると依存を防げる
②回避型と関わる際に抑えるべきポイント
- 感情を表に出さず、クールに見える
- 人に頼らず、1人でやろうとする
- 雑談や感情的なやり取りを避けたがる
回避型|ストレスを減らす対処法
シンプルなコミュニケーションがベスト
無理に距離を縮めようとしない
「何で冷たいの?」と詰め寄るのは逆効果。シンプルな会話を心掛ける方がいい関係を築ける
要点だけ伝える
長い説明や雑談をするとストレスを感じやすい。「これだけ知っておけばOK」という伝え方が効果的。
一人で抱え込みすぎるのを防ぐ
「困ったら言ってね」と伝えても、回避型の人はなかなか相談しないことも。「この部分はチームで共有しよう」と役割を決めると負担を減らせる。
③安定型と関わる際に抑えるべきポイント
- 適切な距離感で人と関われる
- ストレス耐性が高めで、柔軟な対応ができる
- 周囲のフォローを自然とこなせる
安定型|ストレスを減らす対処法
適度な距離感を意識すればOK
対等なコミュニケーションを心掛ける
安定型の人は、人間関係のバランスを取るんが得意。そのため、頼られすぎたり依存されがちになることも。「頼るばかり」「無理に距離を取る」ではなく、普通に接するのがベスト。
曖昧な態度はNG
安定型は「人の期待に応えよう」とする傾向があるので、こちらが曖昧な態度をとると迷わせることも。「こうしてほしい」「ここは大丈夫」とはっきり伝えるのが◎
頼りすぎないよう注意
安定型の人は周囲のフォローを自然にやるけど、頼られすぎると負担に。「なんでもやってくれる人」と思わず、対等な関係を意識すると良い。

相手に合っていない関わり方をすると、トラブルが起きてしまうことも。なんでこんな行動をするんだろう?と感じたら、愛着スタイルの違いを考えて、「この人はこういう特性があるんだな」と理解するだけでもストレスがグッと減るかもしれません!
まとめ
愛着スタイルは変えられないものでははく、環境や経験で少しずつ変化するものです。うまく接することのできない相手と関わる際は、愛着スタイルを意識すると、「こういう傾向がある人なんだな」とストレスも減り、良い人間関係が築きやすくなります。自分の愛着スタイルを知ることも、人間関係を楽にするための第一歩になります。

miho
今回も人と関わっていくうえで避けることはできない人間関係の悩みを減らすための手助けになる情報をまとめました。他の記事もありますので、あなたが今よりより生きやすくなる手助けになれば嬉しいです!X(Twitter)でお悩みの募集もしています。