自分の気持ちや意見を言葉にするのは、最初は難しいものです。特に「何となくモヤモヤするけど、具体的に何が問題なのか分からない」状態だと、言語化できずにストレスを感じてしまうことも。実は「言語化能力」はトレーニング次第で確実にアップします。今回は、伝える力を鍛える方法と言語化能力が上がることで得られるたくさんのメリットをご紹介します。

miho
この記事は次のような人におすすめです!
- 「うまく説明できない」と悩んでいる人
- 自分の意見や気持ちを伝えることができず、すれ違いが起こることがある
- 自分の気持ちや考えを言葉にするのが苦手
- 会話がかみ合わず、誤解されやすいと感じる人
- 感情的になりやすい人
- 文章を書くのが苦手な人
- SNSやブログでの影響力が欲しい人
職場や学校、友達関係など、社会の中で生きている限り、人との関わりは避けられません。だからこそ、多くの人が、大なり小なり人間関係の悩みを抱えているのではないでしょうか。
国内で300万部を超えるベストセラー『嫌われる勇気』では、アドラー心理学の考え方として「すべての悩みは対人関係の悩みである」という主張が紹介されています。
このサイトでは、そんな人間関係の悩みを解決するためのヒントをまとめています。
この情報が、あなたの人生を少しでも生きやすくする手助けになれば嬉しいです!
言語化トレーニング法7選

1.「なぜ?」を3回繰り返して本質を見抜く
何かを説明するとき、「なぜ?」を3回繰り返すことで、より深いレベルまで言葉にできます。
最近やる気がでない
- なぜ?→「仕事がうまくいかないから」
- なぜ?→「自分の意見が伝わらず、誤解されたから」
- なぜ?→「言葉が足りなくて、ちゃんと説明できていなかったから」
このように、「モヤモヤ」の正体を具体化することで、言葉観する力を鍛えられます。
また、論理的思考力もアップするので、説得力のある話し方にも繋がります。
2.本を読む×要約する
本を読むことは、語彙力を増やし、表現力を高めるのに最適なトレーニングです。しかし、「ただ読むだけ」よりも、要約することで、言語化能力は向上します。
- 本を読む(論理的な説明が必要な本やエッセイがおすすめ)
- 「この本を一言でいうと?」を考える
- 誰かに紹介するつもりで、3行でまとめる
例:「嫌われる勇気」を読んだ場合
- アドラー心理学の考え方を対話形式で学べる本
- 過去ではなく、今の自分の選択が人生を決める
- 課題の分離を意識すると、人間関係が楽になる

このように要点を短くまとめることで、「伝わる言葉」を選ぶ力が鍛えられます。
3.「1分スピーチ」短く要点を伝える力をつける
1分で話す練習をすることで、ダラダラと話す癖をなくし、伝える力を強化できます。テーマを決めて「結論→理由→具体例」の順で話してみましょう。
おすすめの映画を1分で紹介する
✕NG例:「すごく面白かったんだけど、登場人物が多くて、主人公の名前は…」
〇OK例:「この映画は、過去に戻る主人公の物語です。彼は事件を防ごうとしますが、未来が変わってしまう。伏線回収が見事で、ラストに驚かされる作品です!」
ポイント
- 話初めに結論を言う(何について話すのか明確に)
- 余計な情報を省く(えっと、なんか、めちゃくちゃなどを減らす)
- 要点だけを伝える(理由・具体例をコンパクトに)
これを繰り返せば、「簡潔に伝える力」がついていきます。
4.擬音・ふわっとした表現を具体化する
「モヤモヤ」「わくわく」「いまいち」
→これらのあいまいな言葉を具体的な表現に変える訓練をしましょう!
✕「なんかこの料理微妙…」
〇「この料理は塩気が強すぎて、火が通り切っていない」
✕「今日の仕事、めちゃくちゃ疲れた…」
〇「今日は3時間ぶっ通しで会議があり、集中力を使いすぎてぐったりした」
「なんか…」を使わないルールを作ると、表現力が磨かれます。
5.相手の言葉を言い換えるゲーム
会話の中で、相手の言葉を自分なりに言い換えて返す練習をすると、語彙力が増え、自然と伝え方が上手になります。話の内容を復唱することで話をしっかり聞いていることも伝わり、コミュニケーションの質も上がります。
例

昨日、新しいカフェに行ったんだけど、すごく落ち着く雰囲気だったよ!

へぇー!静かでリラックスできる空間だったんだね!
このように、相手の言葉を別の表ふぇんに置き換えることで、言語化の幅が広がります。
6.「SNS風140文字要約」短くまとめる力を鍛える
考えたことを140文字以内でまとめる習慣をつけると、言語化が劇的にうまくなります。
✕「今日の仕事、めちゃくちゃ疲れた。なんかモヤモヤするし、お昼の時に上司に〇〇〇と言われた。帰るときにも〇〇と言われたし、ストレスが溜まるなぁ。でも〇〇〇は直さないといけないな。気を付けよう」
〇「今日の仕事、予想以上にハード。上司のダメ出しに落ち込んだけど、改善点が見えたのでOK」
ポイント
- 無駄な情報を削る
- 結論を先に言う
- シンプルな言葉で表現する
7.「感情・事実・考え」を分けて書く
言語化が苦手な人は、感情・事実・考えの3つを分けて整理するトレーニングをしてみましょう。
仕事でミスをした
- 感情:すごく悔しいし、落ち込む
- 事実:プレゼンでデータを間違えた
- 考え:次回は事前にチェックリストを作ろう
この習慣をつけると、思考が整理され、スムーズに言葉に出来るようになります。
言語化能力が上がるとこんなにたくさんのメリットが!

1.コミュニケーションが劇的にうまくなる
言語化力が上がると、伝えたいことがきちんと伝わるようになります。
- 上司・同僚・友達・家族との会話がスムーズになる
- 相手の誤解を減らせる
- 無駄なすれ違いやトラブルを防げる
たとえば、
A:「最近、仕事がつらい…」
B:「そうなんだ。大変だね」←これだと表面的な共感
言語化力がある人は…

Aさん
最近、仕事がつらい…

もしかして、仕事量が多くて疲れてる?それとも人間関係のストレス?
こんな風に具体的に言葉が引き出せるので、相手の本音が聞けます。→会話の質がぐんと上がります。
2.頭の中が整理されて、モヤモヤがなくなる
言語化は、「考えを言葉にすること」=「思考の整理」。何が問題なのかがはっきりし、どう行動すればいいかが見えてくることで、不安やモヤモヤが減ります。
たとえば、「仕事をやめたい…」と漠然と思っている時も、
- 人間関係がしんどい
- 給料が低い
- やりがいを感じられない
など、言葉にすることで原因が明確になります。
その結果、「じゃあどうすればいい?」と具体的に考えられるようになり、
- いきなりやめるのではなく、副業を始める
- 上司に業務調整を相談する
など、的確な行動に繋がります。
3.自信がついて、堂々と話せるようになる
「言葉にできる=自分の考えが整理されている」状態なので、
- 堂々と話せる
- プレゼンや会議など人前で話す際に焦らなくなる
- 「自分の意見がある人」として信頼される
などのメリットがあります。
逆に、言語化が苦手なままだと、「なんとなくこう思うんですけど…」とあいまいな発言になり、説得力が下がってしまいます。
言葉を選んで話せるようになると、自信が生まれ、周りから「この人、しっかり考えてるな」と思われるのです。
4.人を説得するのがうまくなる(交渉力が上がる)
お願い事をするときに説得力が増したり、営業・交渉・プレゼンがうまくなります。
たとえば、「仕事を減らしてほしい」と上司に言う場合
✕NG例:「なんか最近、仕事が多くて大変なんですけど…」
〇OK例:「今の業務量は1日10時間以上になっており、他の業務に影響が出ています。効率化するために、業務を見直したいです。」
このように、論理的に説明ができると、相手を納得させやすくなり、交渉やプレゼンでも有利になります。
5.クリエイティブな発想がしやすくなる(アイデアが生まれやすい)
言語化できる人は
例えば、「なんかこの商品、いまいち…」で終わる人と、「デザインが分かりにくい」「機能は良いけど使いにくい」など言語化できる人では、後者の方が改善策やアイデアを出せる力があると言えます。
このように、言語化力が高いと、企画・アイデアだしの場面で活躍したり、クリエイティブな仕事でも強みになります。
6.感情のコントロールがうまくなる(メンタルが安定する)
言語化力が上がると、怒りや不安を言語化して冷静になることができます。また、気持ちの整理が出来るので、ストレスが減るのです。
「なんかむかつく!」のままだと感情的になりやすいですが、
- 相手の言い方が攻撃的だった
- 自分の意見を否定されたように感じた
など、具体的に言語化すると、感情を客観視できます。
その結果、感情に振り回されにくくなり、イライラや落ち込みからの回復が早くなります。
7.「書く力」が上がる
書くことも言語化能力の1つなので、鍛えると文章力も上がります。
まとめ
言語化ができるようになると、仕事も人間関係もスムーズに進められます。また、気持ちを言葉にすることで自分のことを客観視できるため、メンタルの安定や自己成長にも役立ちます。「言語化トレーニング」を習慣づけて、考えを整理できる人を目指しましょう!

miho
今回も人と関わっていくうえで避けることはできない人間関係の悩みを減らすための手助けになる情報をまとめました。他の記事もありますので、あなたが今よりより生きやすくなる手助けになれば嬉しいです!X(Twitter)でお悩みの募集もしています。