年末年始や忘年会シーズンなど、飲み会が増える季節は、職場の同僚や友人と楽しく過ごす機会が増える一方で、飲みすぎた翌日に「なんだか気分が落ち込む…」と感じた経験はありませんか?実はそれ、アルコールが原因かもしれません。この記事では飲酒後に気分が落ち込む理由と、その対策について詳しく解説します。

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この記事は次のような人におすすめです!

  • なぜお酒を飲んだ翌日に気分が落ち込んでしまうのか知りたい
  • お酒を飲む際、気分の落ち込みを抑える対処法が知りたい
  • 翌日だけではなく、2日後も鬱っぽくなってしまう

職場や学校、友達同士など、この社会の中で生きている限り、人との関わりは必要不可欠ですよね。それゆえにどんな人でも、大なり小なり人間関係の悩みを抱えているのではないでしょうか。国内の発行部数が300万部を超える「嫌われる勇気」でも「すべての悩みは対人関係の悩みである」というアドラーの教えが出てきます。ここではそんな人間関係の悩みに関する情報をまとめています。より生きやすくなる手助けができれば嬉しいです!

なぜ飲みすぎた次の日は気分が落ち込むの?

アルコールの脳への影響

アルコールを飲むと、脳内の神経伝達物質(化学物質)のバランスが一時的に変化します。

  • ドーパミンの増加→減少
    飲酒中、アルコールは「ドーパミン」という快楽を感じさせる物質を一時的に増やします。その結果、気分が高揚し、楽しい気分になります。
    しかし、飲酒をやめると、ドーパミンの分泌が急激に減少します。この反動で気分が落ち込みます。この「快楽の反動」が原因の可能性があります。
  • セロトニンの低下
    アルコールは「セロトニン」という感情を安定させる物質の分泌を妨げます。セロトニンが減ると、不安や憂鬱感が強くなります
  • GABAとグルタミン酸のバランスがとれない
    アルコールは「GABA」というリラックスを促す物質を増やし、「グルタミン酸」という興奮を起こす物質を抑えます。そのため、飲んでいる時はリラックスします。
    飲酒後はこのバランスが逆転し、グルタミン酸が増えすぎるため、焦燥感や不安感が生じます

身体的な影響が気分を落とさせる

  • 脱水と電解質の不足
    アルコールには利尿作用があり、体内の水分や電解質が不足します。この脱水症状により、頭痛や倦怠感が起こり、気分が悪くなります
  • 血糖値の変動
    飲酒すると血糖値が一時的に上がりますが、その後急激に低下します。この低血糖状態により、疲労感やイライラ、不安感が強くなります
  • 睡眠の質の低下
    アルコールは眠気を誘いますが、深い睡眠(ノンレム睡眠)を妨げます。そのため、翌朝に疲れが取れず、心身の不調を感じやすくなります

心理的な影響

  • 現実逃避の反動
    飲酒中に「楽しい」「気が楽になった」と感じていても、それが一時的なものであるため、酔いが冷めた後に現実に引き戻される感覚があります。このギャップが虚無感や寂しさを引き起こします
  • 自負の念や後悔
    飲みすぎたこと、酔っぱらった勢いで言動に失敗したことなどが後悔を生み、不安感や自己嫌悪につながることがあります。
  • アルコールによる抑制の解除
    飲酒中に抑えていたネガティブな感情が、酔いがさめた後に一気に表面化することがあります。これは、アルコールが感情をコントロールする能力を一時的に麻痺させるためです。

飲酒後に気分が落ち込まないための対処法12選

飲酒中や直後に出来る対処法

  • 水分補給をしっかり行う
    アルコールは利尿作用があるため、体内の水分が失われます。水や電解質飲料(スポーツドリンクや経口補水液、ココナッツウォーターなど)を飲むことで脱水を防ぎ、翌日の倦怠感や気分の落ち込みを軽減できます。1杯のアルコールにつき、同量の水を飲むことがおすすめです。
  • 栄養を補給する
    アルコールの代謝でビタミンやミネラルが消耗されるため、飲酒前後にビタミンB群やマグネシウムを摂取すると良いです。
    ビタミンB群:納豆、卵、玄米など
    マグネシウム:ナッツ、ほうれん草など
  • 食事を一緒に楽しむ
    空腹で飲むとアルコールの吸収が早くなり、体への負担が増します。食事をしながら飲むと、血糖値の急激な変動を抑えることができます。

翌日の落ち込みを和らげる対処法

  • 軽い運動をする
    ウォーキングやストレッチなどの軽い運動は、アルコール代謝を促し、気分を高めるエンドルフィンの分泌を助けます。激しい運動ではなく、気持ちよく体を動かせる範囲で行うのがポイントです。
  • 睡眠をしっかりとる
    アルコールで乱れた睡眠を補うため、翌日は可能な限り十分な休息を取ることが大切です。寝る前に深呼吸や瞑想を行うと、リラックスした状態で眠りにつくことができます。
  • 血糖値を安定させる
    アルコールで下がった血糖値を安定させるため、バナナやはちみつを加えたヨーグルトなどを朝食に摂ると、体と気分が落ち着きます
    朝食におすすめの食材:オートミール、卵、フルーツ、ナッツ類、ギリシャヨーグルト、スムージー、サーモン、アボカド、お味噌汁
    控えたい食材:高GI食品(パン、白米、菓子類)、脂っこい食品(揚げ物、ベーコンなど)

心のケア

  • 自分を責めすぎない
    飲酒後の気分の落ち込みは、アルコールによる一時的な影響です。「また失敗した」と自責するのではなく「体がアルコールに反応しているだけ」と割り切ることが大切です。
  • 感情を書き出す
    気分が落ち込んでいる時は、モヤモヤをノートに書き出すことで、頭の中を整理しやすくなります。お酒を飲んだ次の日に「やってしまった」と落ち込んでいることも、客観的にみることで気にしすぎることがなくなります。
  • マインドフルネスを試してみる
    簡単な瞑想や深呼吸を行い、「今この瞬間」に集中することで、不安感や抑うつ感を和らげられます。

長期的な対処法

  • 飲酒量をコントロールする
    適量の飲酒を心掛けることで、翌日の不快感や落ち込みを減らせます。
    一般的な適量の目安:男性で1日あたりビール500ml程度、女性で250ml程度
  • 飲まない日を作る
    定期的に「休刊日」を作ることで、体も心もリセットできます。週に2日以上、飲酒量が多い人は週に3~4日以上休刊日を作るのが良いとされています。
  • 自分の気分を観察する
    飲酒後にどのような気分になるのかを記録し、自分に合った飲酒量や程度を把握することが大切です。

もしも気分の落ち込みが続く場合は、アルコールとの関係性を見直したり、専門家(医師やカウンセラー)に相談しましょう。

まとめ

お酒を飲んだ後に気分が落ち込んでしまうのは、様々な要因があることが分かりました。

  • 飲酒後には必ず水を飲む
  • 翌日は軽い運動や栄養補給を忘れない
  • 自分の気分を観察し、無理をせずリセットする時間を作る

これらの習慣を心掛けることで、飲酒後の気分の落ち込みを和らげ、飲み会を楽しく健康的に楽しむことができます。

miho

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